文作(読み)モンサク

デジタル大辞泉 「文作」の意味・読み・例文・類語

もん‐さく【文作】

酒席などで即席におかしみのある文句を作ること。また、その文句。
「さまざまの―尽くし」〈浮・禁短気・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「文作」の意味・読み・例文・類語

ふ‐づく・る【文作】

〘他ラ四〙
① 作り整える。〔文明本節用集(室町中)〕
物事を整える。まるくおさまるようにする。
※羅葡日辞書(1595)「Imaginor〈略〉フンベツヲ メグラス、ココロニ モノヲ fuzzucuru(フヅクル)
③ うわべをつくろってごまかす。企み事をして欺く。たぶらかす。
評判記・満散利久佐(1656)雲井「是等は何程つかひてもふづくりてものせことなどくふものにあらず」
談義本当世下手談義(1752)五「御新造を手に入ればや、娘御をふづくりたやと、忠義の志はけしほどもなし」

もん‐さく【文作】

〘名〙 酒席などで即席におかしみのある文句を作ること。また、その文句。即興のしゃれや地口(じぐち)
浮世草子好色一代男(1682)七「興に乗じてまだ所望々々といふ程に、後は大道に出てもんさく、いづれか腰をよらざるはなし」

ふ‐づくり【文作】

〘名〙
① 物事を作り整えること。〔日葡辞書(1603‐04)〕
② 人をたぶらかすこと。人をだますこと。〔評判記・色道大鏡(1678)〕

ふみ‐つくり【文作】

〘名〙 漢詩を作ること。詩作すること。また、その人。
※宇津保(970‐999頃)楼上上「いと面白かりし所なりしかば、春秋ふみつくりにものして見しに」

ふ‐ずく・る ‥づくる【文作】

〘他ラ四〙 ⇒ふづくる(文作)

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