文廷式(読み)ぶんていしき(その他表記)Wén Tíng shì

改訂新版 世界大百科事典 「文廷式」の意味・わかりやすい解説

文廷式 (ぶんていしき)
Wén Tíng shì
生没年:1856-1904

中国,清末の学者,進歩的官僚。字は芸閣(うんかく)。江西省萍郷県の人。光緒16年(1890)の進士に2番の成績で及第。かつて家庭教師をつとめた瑾妃・珍妃姉妹が光緒帝の寵愛を得たため帝に重用され,翰林院侍読学士に昇進。95年,立憲君主制をめざす康有為が強学会を設立した際,翁同龢(おうどうわ),張之洞らとともにそれを援助したため保守派の反感を買い,翌年,職を免ぜられ追放された。1899-1900年,日本に滞し,内藤湖南と交渉をもった。文章家,詩人としても有名で《雲起軒詞鈔》にその詞があつめられている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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