斎き(読み)いつき

精選版 日本国語大辞典 「斎き」の意味・読み・例文・類語

いつき【斎・寵・傅】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「いつく(斎)」の連用形の名詞化 )
  2. ( 斎 ) 汚れを忌み、清浄にして神に仕えること。また、その場所。神をまつる場所。
    1. [初出の実例]「はやぶさは 天(あめ)にのぼり 飛びかけり 伊菟岐(イツキ)が上の 鷦鷯(さざき)とらさね」(出典日本書紀(720)仁徳四〇年二月・歌謡)
  3. ( 斎 ) 「いつきのみこ(斎皇女)」の略。
    1. [初出の実例]「賀茂のいつきには、孫王の居給ふ例、多くもあらざりけれど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)賢木)
  4. ( 寵・傅 ) 大切に養育すること。
    1. [初出の実例]「みづからと申はけいたむこくの大王のいつきの姫にてさぶらふなるが」(出典:幸若・大織冠(室町末‐近世初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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