斐伊郷(読み)ひいごう

日本歴史地名大系 「斐伊郷」の解説

斐伊郷
ひいごう

和名抄」所載の郷。同書高山寺本・東急本・名博本に斐甲とあり、元和古活字本には斐甲とあるが、「出雲国風土記」に斐伊郷とある。同書に斐伊村・斐伊川のほか、樋・樋社とあるので、訓はヒイであろう。「古事記」上巻に肥河、「日本書紀」神代上にの川とみえ、風土記ではこの川は斐伊川で、年魚・麻須がとれた。同書によれば大原郡八郷の一つで、郡家が所在した郷で、地名は樋速日子命が当地にいたことに由来し、初め樋であったが、神亀三年(七二六)斐伊に改めたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android