斥鹵（読み）せきろ

精選版 日本国語大辞典

せき‐ろ【斥鹵】

1. 〘 名詞 〙 塩気のある土地。塩分を含んでいる不毛の地。
   1. [初出の実例]「塩のさす処には斥鹵を田の畒のやうにして塩をためて其土を取て」(出典：史記抄（1477）三)
   2. 「地上の雪も、大概に融て、窪地に行潦の流れを鍾めて、川をなし沼をなしたるは、斥鹵に始て潮の退きたるに異ならず」(出典：米欧回覧実記（1877）〈久米邦武〉一)
   3. [その他の文献]〔呂氏春秋‐先識覧・楽成〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【斥鹵】せきろ

塩分が多く農耕をしがたい地。〔史記、夏紀〕より岱(たい)までは維(こ)れ州なり。～其の土は白、濱は廣潟(くわうせき)、厥(そ)の田は斥鹵。

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出典　平凡社「普及版 字通」