断層モデル(読み)だんそうモデル

最新 地学事典 「断層モデル」の解説

だんそうモデル
断層モデル

fault model

断層岩類の形成機構と形成条件をリソスフェア強度断面,地震の発生領域と発生機構などと関連づけて示したモデル。R.H.Sibson(1977)は,カタクレーサイト系列およびマイロナイト系列の岩石は,それぞれ脆性破壊が卓越する脆性領域と高温塑性流動が卓越する塑性流動領域で形成され,地震は脆性領域で発生するというモデルを提唱した。このモデルは浅発地震の発生様式を概略うまく説明できることから,現在でも多くの研究者に受け入れられている。しかしその後の変形実験によって,脆性変形から塑性流動に変化する際にはカタクレーシス塑性変形が混在した幅広い中間領域(脆性-塑性遷移帯,brittle-plastic transition zone)が存在し,マイロナイト系列の断層岩類によく似た断層岩はすでに中間領域から形成されはじめること,地震の発生はこの遷移領域の内部にも及んでいることが示された。最近では,断層を脆性領域・遷移帯・塑性流動領域に三分するモデルが提唱されている(T.Shimamoto,1989)。

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参照項目:強度断面
参照項目:地殻応力問題

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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