斯しも(読み)かくしも

精選版 日本国語大辞典 「斯しも」の意味・読み・例文・類語

かく【斯】 し も

(副詞「かく」に強意助詞「し」、詠嘆の助詞「も」が付いたもの。「かく(斯)②」に強調の意を加える) このようにも。こんなふうにも。
書紀(720)推古二〇年正月・歌謡万代に 訶勾志茂(カクシモ)がも 千代にも 訶勾志茂(カクシモ)がも」
伊勢物語(10C前)四〇「いとかくしもあらじと思ふに、真実(しんじち)に絶えいりにければ」

こう【斯】 し も

(「し」「も」は助詞) 「こう(斯)(一)②」に強調の意を加える。このようにも。こんなふうにまあ。
蜻蛉(974頃)上「いとかうしもあるはわれをたのまぬなめり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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