新井新田(読み)あらいしんでん

日本歴史地名大系 「新井新田」の解説

新井新田
あらいしんでん

[現在地名]大利根町新井新田・豊野台とよのだい

北大桑きたおおくわ村の東に位置し、中央をしま川が流れる。元禄郷帳では新井新田村とみえる。北大桑村新井の住民による開拓と伝える(大利根町地名考)。田園簿によると皆畑で一五三石余、ほかに野銭永三〇〇文、幕府領。寛文四年(一六六四)の羽生中高辻之覚(松村家文書)によると承応年間(一六五二―五五)の検地高一三〇石余。元禄郷帳では八〇石余、国立史料館本元禄郷帳では幕府領。


新井新田
あらいしんでん

[現在地名]保土ヶ谷区新井町

都筑つづき郡に属し、東は上菅田かみすげた村、南は川島かわしま村、西から北は白根しらね(現旭区)、北は鴨居かもい(現緑区)と接する。「風土記稿」によると、御林を明和七年(一七七〇)神奈川宿(現神奈川区)の新井忠兵衛が開墾。東西三町余、南北六町余。村の中央に山があり、田は少なく、畑三分に山六分。幕府直轄領。化政期(一八〇四―三〇)の家数一四(風土記稿)。明治九年には、新井氏の親戚で隣村下菅田村(現神奈川区)鈴木氏の所有地となり、同年から茶園を経営して横浜に出荷を始めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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