新城川(読み)しんじようがわ

日本歴史地名大系 「新城川」の解説

新城川
しんじようがわ

新城山に源を発し、白山しらやま川・小又おまた川を合わせて新城川となり、西南流して、途中さと川・みち川を入れ、飯島いいじまで日本海に注ぐ。全長約一六キロ。秋田平野の重要な用水源。

新城川はもと粒足つぶたり川ともいった。享保一〇年(一七二五)の「六郡山川記」(県立秋田図書館蔵)に「新城ノ沢ハ小友・白山ノ奥ニ至テ仁別沢ニ近ク、流ハツブタリ川ニ落テ、沢中土崎ノ湊ニ近ク、民通用能ク、渡世ノ助アリ、田畑有テヨキ地也」とある。年月未詳の川口家文書(土崎港町史)に「慶長年中御国替の砌り、当時穀丁ことは湊町」といい、「粒足川は湊川」とあり、秋田氏時代には港は現在より北部、穀丁こくちよう(現飯島字穀丁)に近く、粒足川河口にあったことを示している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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