新川渓谷(読み)しんかわけいこく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「新川渓谷」の意味・わかりやすい解説

新川渓谷
しんかわけいこく

鹿児島湾の北部に注ぐ天降川(あもりがわ)(新川中流にある渓谷。天降川は寛文(かんぶん)年間(1661~1673)河口付近の干拓と前後して瀬替えが行われた結果、西寄りの現流路をとるようになり、東寄りの旧流路は新川とよばれるようになった。その上流にあたる渓谷部で、鹿児島県霧島市(きりしまし)牧園町(まきぞのちょう)宿窪田(しゅくくぼた)から同市隼人町(はやとちょう)松永(まつなが)武安(たけやす)付近までの約10キロメートルの区間をさす。この付近の河床には甌穴(おうけつ)が無数に形成されている。また渓谷沿いには温泉地が並び、新川渓谷温泉郷とよばれている。

[塚田公彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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