日本大百科全書(ニッポニカ) 「新川渓谷温泉郷」の意味・わかりやすい解説
新川渓谷温泉郷
しんかわけいこくおんせんきょう
鹿児島県霧島市(きりしまし)牧園町(まきぞのちょう)から同市隼人町(はやとちょう)にかけて流れる天降(あもり)川中流、新川渓谷に沿って点在する温泉。上流側から塩浸(しおびたし)、ラムネ、日之出、山之湯(やまのゆ)、新川、安楽(あんらく)、妙見(みょうけん)温泉とほぼ1キロメートル間隔で並び、渓谷を出た所に日当山(ひなたやま)温泉などもある。これらの温泉群は、さらに上流の霧島温泉郷とは多少性格を異にし、古い湯治場から発展したものである。そのため、現在でも自炊宿や自炊設備を兼備した宿も多く、ひなびた趣(おもむき)が強い。泉質は炭酸水素塩泉である。JR日豊(にっぽう)本線隼人駅からバスの便がある。
[塚田公彦]