新湯(親湯)(読み)しんゆ

日本歴史地名大系 「新湯(親湯)」の解説

新湯(親湯)
しんゆ

[現在地名]茅野市北山 蓼科

蓼科たてしな高原の北端よこ岳を源とするたき川の上流、標高一三六〇メートルの谷あいにある温泉。湯川ゆがわ村から佐久郡への大河原おおがわら峠越えの古道に沿う。「湯川村山之内新湯始り由来記」(「諏訪史蹟要項」北山村篇)によれば、天保一〇年(一八三九)湯川村の百姓矢ヶ崎喜惣治が、不動尊の夢のお告げにより発見し、高島藩へ願い出、冥加金を上納して湯川村へ貰い受けた。当初は「新岩尾之湯」と名付けられた。

「諏訪郡諸村旧蹟年代記」には入湯の料金について「湯銭一廻り百七拾弐文二夜泊り同断一飯三拾弐文白米持参之者は世話料拾八文ふとん廿四文薪壱束代」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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