新生児上顎洞炎(読み)しんせいじじょうがくどうえん(その他表記)Neonatal Maxillary Sinusitis

家庭医学館 「新生児上顎洞炎」の解説

しんせいじじょうがくどうえん【新生児上顎洞炎 Neonatal Maxillary Sinusitis】

[どんな病気か]
 鼻の奥の頬(ほお)の位置に上顎洞という空洞(くうどう)(副鼻腔(ふくびくう))があり、ここに細菌感染をおこしたのが上顎洞炎で、1歳未満の乳児におこることがあります。
 かぜのあとに鼻づまりが続き、膿(うみ)のような鼻水が出て、39~40℃の高熱を出し、頬が赤く腫(は)れます。
 1歳未満の乳児は、炎症が上顎洞内の粘膜(ねんまく)だけではなく、周囲の骨髄組織(こつずいそしき)にもおよんで骨髄炎(こつずいえん)(「化膿性骨髄炎」)をおこしやすいのです。
 さらに、敗血症(はいけつしょう)、髄膜炎(ずいまくえん)を合併することがあります。
[治療]
 まず、抗生物質を内服します。これで軽快しないときは、口腔内(こうくうない)から上顎歯肉部(じょうがくしにくぶ)を切開して膿(うみ)を排出させ、腐骨(ふこつ)(骨髄炎によってできた病的な骨髄組織)を除去します。

出典 小学館家庭医学館について 情報

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