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骨髄炎 こつずいえんosteomyelitis

翻訳|osteomyelitis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

骨髄炎
こつずいえん
osteomyelitis

骨髄の炎症であるが,同時に骨質骨膜も冒される。最も普通にみられるのは急性化膿性骨髄炎である。原因菌としては,化膿菌 (黄色ブドウ球菌,白色ブドウ球菌レンサ球菌など) のほかに,チフス菌インフルエンザ菌などもある。長管骨が多く冒される。症状は発熱,患部腫脹疼痛が著明で,白血球数が増加する。治療は,初期にはペニシリンなど抗生物質が有効で,慢性のものに対しては,切開排膿,腐骨摘出,筋肉弁充填などが行われる。

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百科事典マイペディアの解説

骨髄炎【こつずいえん】

最も普通にみられるものは急性化膿性骨髄炎で,ブドウ球菌などの化膿菌の感染によって,骨や骨髄が炎症を起こす病気。耐性菌の感染や,弱毒菌の感染で診断が遅れると慢性骨髄炎に移行し,骨髄だけでなく,多くは骨質,骨膜も冒し,壊死(えし)に陥らせることがある。
→関連項目骨膜炎

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栄養・生化学辞典の解説

骨髄炎

 化膿菌が骨に感染して起こる疾病

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世界大百科事典 第2版の解説

こつずいえん【骨髄炎 osteomyelitis】

骨に起こった感染症をいう。厳密には,骨膜の感染症を骨膜炎,骨質に起こったものを骨炎というが,これらが個々に起こることはほとんどないため,これらを包括して骨髄炎という。 病原菌は,主としてグラム陽性の黄色ブドウ球菌で,そのほか連鎖球菌,肺炎球菌であるが,近年はグラム陰性杆菌によるものもときどきみられる。病原菌が骨に到達する経路には,鼻咽腔などの化膿巣から血行を介して感染するもの,近隣の化膿巣から骨に波及するもの,開放創を通じ外界から直接骨に到達するものの三つがあるが,圧倒的に血行性のものが多く,これを血行性化膿性骨髄炎と呼ぶ。

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大辞林 第三版の解説

こつずいえん【骨髄炎】

細菌感染による骨髄の炎症。多くは化膿菌による。結核菌によるものはカリエスと呼ばれ、脊椎骨や肋骨などの小さい骨に発生しやすい。骨炎。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

骨髄炎
こつずいえん
osteomyelitis

骨髄の中に細菌その他の病原体が侵入し、化膿(かのう)性炎症をおこした状態。骨質、骨膜、周辺の皮膚にも炎症が波及して発赤、腫脹(しゅちょう)、疼痛(とうつう)、発熱がみられる。原因はブドウ球菌、連鎖球菌、肺炎菌、インフルエンザ菌などで、肺炎、腸チフス、化膿性潰瘍(かいよう)、扁桃炎(へんとうえん)に続いておこりやすい。好発部位は大腿骨(だいたいこつ)、頸骨(けいこつ)、上腕骨、橈骨(とうこつ)の中間部で、扁平骨にはまれである。最初は骨髄の蜂巣織炎(ほうそうしきえん)の形で炎症が始まるが、やがて膿(うみ)がたまり始めると、骨質を貫いているハーバース管を通って化膿が骨外に拡大し、骨膜下に膿がたまる。また、骨質も侵されて壊死(えし)になり腐骨ができると、それを囲むようにして新生骨ができて、骨柩(こつきゅう)となり、慢性化して難治性となる。結核菌による骨髄炎、骨の破壊はカリエスとよばれる。初期に抗生物質を多量に用いて細菌を死滅させるが、切開排膿、腐骨の摘出、骨の欠損の処置など、治療には時間がかかる。[伊藤健次郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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