新田西部住宅団地遺跡(読み)につたせいぶじゆうたくだんちいせき

日本歴史地名大系 「新田西部住宅団地遺跡」の解説

新田西部住宅団地遺跡
につたせいぶじゆうたくだんちいせき

[現在地名]新田町花香塚

県企業局が造成したいずみ住宅団地内の調査により検出した古墳時代から平安時代にかけての集落跡。大間々おおまま扇状地の扇端部にあたり、標高は三五メートル。はや川の左岸にあたり、水田中の微高地上に占地する。古墳時代前期の住居は四世紀末頃のものを最古とする。これらの住居は微高地縁辺部に集中しており、隣接する水田跡との有機的関連を示す。奈良・平安時代の集落の範囲は広がり、住居数も倍増する形で集落の拡大がみられる。古墳時代後期以降、急激に拡大する傾向は西今井にしいまい三ッ木みつぎ(現佐波郡境町)など早川対岸の遺跡においても認められる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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