新神戸村(読み)しんかんべむら

日本歴史地名大系 「新神戸村」の解説

新神戸村
しんかんべむら

[現在地名]一宮市今伊勢いまいせ新神戸しんかんべ

東の本神戸ほんかんべ村と西の宮後みやうしろ村に挟まれるように南北に長い村で、南は一之宮いちのみや村に接する。北方の枝郷新開しんかい(東神戸ともいう)を岐阜街道が通る。「府志」には伊勢神宮の神戸として寛平年中(八八九―八九八)に「増封之地」とあり、「神宮雑例集」には尾張国の神戸六〇をあげ、本神戸に四〇戸、新神戸に一〇戸、新加神戸しんかかんべに一〇戸をあげる。

尾張国地名考」は「寛平年間増封の地を新神戸といひ天慶四年(一説に同三年)再度増封の地を今寄いまよせ村と呼なるべし」という。野宮のみや神明社は「尾張名所図会」に「伊勢の御封戸の地なる故、斎宮寮の官人など此地に来りし事もあるべければ斎宮の野の宮をまつりしなるべし」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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