日本歴史地名大系 「新稿伊達町史」の解説
新稿伊達町史
しんこうだてちようし
二冊 渡辺茂編著 伊達町 昭和四七年刊
解説 伊達町の歴史は、明治初期の士族移住・開拓の代表的事例の観点からのみ語られがちであるが、本書ではその前史近世期の有珠場所についても詳述。上巻第一編先史時代、第二編幕藩時代、第三編伊達町の行政(第一章明治維新・第二章伊達町の開拓・第三章開拓使時代までで、上巻七五〇頁のうち四五二頁を割く。以下、第四章県政時代・第五章建設期の伊達・第六章躍進期の伊達)、第四編学校と教育に続く。下巻の構成は、第五編産業と経済(八六二頁)、第六編社会と文化(六四頁)であるが、第五編第一章農業(五八三頁)と第二章水産(一七九頁)への偏重は明らかであり、伊達町の由緒からみても構成上の問題を残す。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報