日本歴史地名大系 「新谷の細形銅剣出土地」の解説 新谷の細形銅剣出土地にやのほそがたどうけんしゆつどち 愛媛県:今治市新谷村新谷の細形銅剣出土地[現在地名]今治市新谷今治平野の南西を限る作礼(されい)山の北東に走る支脈の残塁とみられる新谷新田の鷹取(たかとり)山(六二メートル)の開墾果樹園の緩斜面で偶然発見された。下半は折損し現長二〇・五センチ。身幅最も広い所で一一センチ、穂先下四センチまで樋がついており、折損部の茎の厚さ約〇・六センチ。いわゆる細形銅剣の穂先で、昭和五、六年(一九三〇、一)頃この下部を拾ったという人もこれを投棄したという。この果樹園からは石斧・環状石斧も出土し、近く管玉・勾玉・平玉を出した古墳もあり、小型の乳文鏡(径約七・九センチ)と櫛歯文鏡(径約五・八センチ)の出土も伝えられている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by