新開池(読み)しんかいいけ

日本歴史地名大系 「新開池」の解説

新開池
しんかいいけ

市域北部にあった大池。七世紀後半から八世紀にかけて、河内低地中央には広大な湖沼があったが、流入する大和川諸流などの堆積作用で陸化が進み、近世には新開池と北東深野ふこの(現大東市)が残った。二つの池はもとは一つで勿入ないりそ(磯)淵とよばれた。「枕草子」に「淵は、(中略)ないりその淵、たれにいかなる人のをしへけむ」とみえ、大東だいとう諸福もろふく六丁目に「勿入淵址」の碑がある。なまって内助ないすけ(内介)が淵(池)ともいう。一七世紀末までは深野池の水が深野川となって新開池に注いでいた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android