於呂閉志神社(読み)おろへしじんじや

日本歴史地名大系 「於呂閉志神社」の解説

於呂閉志神社
おろへしじんじや

[現在地名]胆沢町若柳 石淵野

胆沢川の上流猿岩さるいわ(五四九メートル)の山頂にあり、「延喜式」神名帳の胆沢郡に載る於呂閇志神社とされる。祭神は神八井耳命・天津彦火瓊瓊杵命・大名持命の三神。社伝では延暦二〇年(八〇一)坂上田村麻呂勧請という。「封内名蹟志」に於呂閉志神社猿山大明神、「封内風土記」に同名ならびに猿山鹿島さるやまかしま神社、「若柳村安永風土記」には猿山神社とある。鎮座する山が猿の顔に似ていることから「猿岩」、山霧が多いので「霧込きりこめ岳」の別称もあり、猿山の(蔵)寺と呼称したこともある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の於呂閉志神社の言及

【ツバキ(椿)】より

…雪国のツバキは彼女らが広めたものと考えられている。岩手県胆沢(いさわ)郡胆沢町の於呂閉志(おろへし)神社の5月19日(もとは旧暦4月19日)の祭礼には,参詣者にササとツバキの枝に神符をそえたものを授け,ツバキと神符は田植終了後に水口にさして虫よけにするという。ツバキを神木とする神社は各地にみられ,また寺院や墓にも植えられ,広島県大竹市ではツバキは幽霊の木といわれている。…

※「於呂閉志神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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