日本大百科全書(ニッポニカ) 「ユキツバキ」の意味・わかりやすい解説 ユキツバキゆきつばき / 雪椿[学] Camellia rusticana Honda ツバキ科(APG分類:ツバキ科)の常緑低木または小高木。別名サルイワツバキ、オクツバキ。ヤブツバキの近縁種で、本州の日本海側に分布し、多雪地方の山地に多い。雄しべの花糸は濃黄色、基部は合着する。ヤブツバキの亜種とされることもある。[小林義雄 2021年4月16日][参照項目] | ツバキ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ユキツバキ」の意味・わかりやすい解説 ユキツバキ(雪椿)ユキツバキCamellia japonica subsp.rusticana 本州中部以北の日本海側の山地に生じる野生のツバキ。太平洋側 (まれに日本海側の海岸近くにもある) に生じるヤブツバキ (藪椿)の対応種である。深雪地帯に生じるせいもあって,樹形は低木状をなし,しばしば斜面に倒れかかるように生える。花は紅色であるがヤブツバキと違って5枚の花弁がほとんど平開し,おしべの下部が癒着してできる筒形の部分もはるかに短い。果実は球形で,やはり熟すると裂開するが,ヤブツバキよりは小型である。園芸品種のツバキのなかにはこのユキツバキをもとに改良されたものもある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報