(読み)せん

普及版 字通 「旆」の読み・字形・画数・意味


10画

[字音] ハイ
[字訓] はた・はたあし

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(はい)。の初形は、。花が垂れてゆらゆらと動く形。〔説文七上に「(てう)に繼ぐの旗なり。沛然として垂る」という。肺は呼吸して盈縮するそのさまから名をえており、旆もはためくさまからいう。旆旆はゆるくはためくことをいう形況の語である。

[訓義]
1. はた、長く垂れ、末端燕尾に裂いたはた。
2. はたあし、旗につけるきれ。
3. はためく、ゆらゆらと垂れる。

[古辞書の訓]
名義抄〕旆 ハタ

[熟語]
旆旌旆旃・旆旆・旆
[下接語]
羽旆・旆・旗旆錦旆・建旆・懸旆・載旆・酒旆・征旆・旌旆・大旆・白旆・反旆・風旆・旆・旆・擁旆

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【旗】より

…幡とも書き,布や紙を材料とし,目印あるいは象徴としての機能を果たすために,高く掲げられて用いられるもの。
[日本]
 古くは旗は神を招き祭るものでもあった。熊野の有馬村で伊弉冉(いざなみ)尊を祭るとき鼓吹幡旗(つづみふえはた)が用いられ(《日本書紀》),小子部栖軽(ちいさこべのすがる)は馬上で赤い幡桙を手にし雷神を招いた(《日本霊異記》)。幡は神祭以外に仏教行事にも用いられ,《和名抄》で幡は伽藍具(がらんぐ)の部にも入れられている。…

※「旆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android