日和崎尊夫(読み)ヒワザキ タカオ

20世紀日本人名事典 「日和崎尊夫」の解説

日和崎 尊夫
ヒワザキ タカオ

昭和・平成期の版画家,木口木版



生年
昭和16(1941)年7月31日

没年
平成4(1992)年4月29日

出生地
高知市

学歴〔年〕
武蔵美術大学実技専修科〔昭和38年〕卒

主な受賞名〔年〕
日本版画協会新人賞〔昭和41年〕,日本版画協会賞〔昭和42年〕,フィレンツェ国際ビエンナーレ展金賞(第2回)〔昭和44年〕

経歴
昭和38年日本美術家連盟版画工房で畦地梅太郎の講習会を受け、板目版画を知る。39年家業手伝いのため帰郷するが、この間恩地孝四郎著「日本の現代版画」で木口木版に興味をもち、以後木口木版制作に専念。日本の現代版画に木口木版の分野を確立した先駆者となる。41年日本版画協会展で新人賞、翌年の同展では日本版画協会賞を受賞。44年フィレンツェ国際版画ビエンナーレ展で金賞を受け、49〜50年文化庁派遣芸術家在外研修員としてヨーロッパ滞在。56年詩画集「緑の導火線」を刊行した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「日和崎尊夫」の解説

日和崎尊夫 ひわさき-たかお

1941-1992 昭和後期-平成時代の版画家。
昭和16年7月31日生まれ。畦地(あぜち)梅太郎に板目木版をまなび,ついで木口(こぐち)木版を独学。昭和45年フィレンツェ国際版画ビエンナーレ展で金賞。現代版画に木口木版を定着させた。平成4年4月29日死去。50歳。高知県出身。武蔵野美術学校(現武蔵野美大)卒。作品に「KALPA」「海渕の薔薇」シリーズなど,詩画集に「卵」「緑の導火線」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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