出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…また石版画の普及によって,カラー印刷も可能となってきた。イギリスではビウィックにより木口木版が開発され,19世紀後半の,J.ギルバート,テニエルJ.Tennielなど以降隆盛をみ,W.クレーンそしてラファエル前派のD.G.ロセッティ,H.ハント,フレデリック・サンディス,J.E.ミレー,ヒューズA.Hughes,バーン・ジョーンズ,ソロモンS.Solomonなどが輩出し,イギリスのイラストレーションの黄金時代がくる。この時期の問題は,イラストレーションのライバルとして写真があらわれたことであった。…
…イギリスの挿絵画家,版画家,ことに木口木版の普及者。14歳から生地ニューカスルの彫版師R.ベールビーの徒弟となる。…
…木版画は最も古い版画形式で,凸版である。ホオノキ,ナシ,イチジク,ブナなどの板目を版面とする板目木版woodcut(英語),gravure surbois de fil(フランス語),Holzschnitt(ドイツ語)が当初から広く用いられているが,18世紀末に考案されたツゲなどの木口(こぐち)を用いる木口木版wood engraving,gravure sur bois debout,Holzstichは銅版画に似た効果によって19世紀に実用的な挿絵に多く用いられた。印刷法は大別して3通りである。…
※「木口木版」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...