木口木版(読み)コグチモクハン

デジタル大辞泉 「木口木版」の意味・読み・例文・類語

こぐち‐もくはん【木口木版】

木口彫刻した凹版。また、その印刷物版木としてツゲなどを使う。濃淡諧調が表現できる。西洋木版。→板目いため木版

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精選版 日本国語大辞典 「木口木版」の意味・読み・例文・類語

こぐち‐もくはん【木口木版】

  1. 〘 名詞 〙 横断面に彫刻の施された版木。木口彫りにした木版。〔版画技法(1927)〕

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百科事典マイペディア 「木口木版」の意味・わかりやすい解説

木口木版【こぐちもくはん】

木版画

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世界大百科事典(旧版)内の木口木版の言及

【イラストレーション】より

…また石版画の普及によって,カラー印刷も可能となってきた。イギリスではビウィックにより木口木版が開発され,19世紀後半の,J.ギルバート,テニエルJ.Tennielなど以降隆盛をみ,W.クレーンそしてラファエル前派のD.G.ロセッティ,H.ハント,フレデリック・サンディス,J.E.ミレー,ヒューズA.Hughes,バーン・ジョーンズ,ソロモンS.Solomonなどが輩出し,イギリスのイラストレーションの黄金時代がくる。この時期の問題は,イラストレーションのライバルとして写真があらわれたことであった。…

【ビウィック】より

…イギリスの挿絵画家,版画家,ことに木口木版の普及者。14歳から生地ニューカスルの彫版師R.ベールビーの徒弟となる。…

【木版画】より

…木版画は最も古い版画形式で,凸版である。ホオノキ,ナシ,イチジク,ブナなどの板目を版面とする板目木版woodcut(英語),gravure surbois de fil(フランス語),Holzschnitt(ドイツ語)が当初から広く用いられているが,18世紀末に考案されたツゲなどの木口(こぐち)を用いる木口木版wood engraving,gravure sur bois debout,Holzstichは銅版画に似た効果によって19世紀に実用的な挿絵に多く用いられた。印刷法は大別して3通りである。…

※「木口木版」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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