き‐ぐち【木口】
〘名〙
② 材木を横切りにした面。こぐち。
③ 買物用の手さげ袋などの口につけた、木の
取っ手。
こ‐ぐち【木口】
〘名〙
①
木材の
切断面。木の切り口。また、木材の端。きぐち。〔書言字考節用集(1717)〕
※思出の記(1900‐01)〈
徳富蘆花〉三「松にせよ、欅にせよ、切った木口
(コグチ)を御覧なさい」
※滑稽本・客者評判記(1811)中「最うしめたと高慢が出ると、
老込の木口
(コグチ)、さびれのはじまり」
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デジタル大辞泉
「木口」の意味・読み・例文・類語
き‐ぐち【木口】
1 材木の種類や品質。木柄。
「―抔は可成吟味してあるらしく」〈漱石・道草〉
2 木材の切り口。横断面。こぐち。
3 袋物などの口につけた木の取っ手。
こ‐ぐち【木口】
木材を横に切ったその切断面。また、木材の端。きぐち。
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木口
こぐち
butt end
木材の材軸に直角な断面。根もとに近いほうを元口 (もとくち) ,梢に近いほうを末口 (すえくち) といい,丸太材では,木口は元口をさすことが多い。末口は元口に比べて細く,円形になっているのが普通。長さ 6m以下の丸太の材積の計算には末口の直径を用いる。木口は乾燥するので,木口割れを起しやすく,丸太材では周辺部に星状の干割れができる。
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世界大百科事典(旧版)内の木口の言及
【木材】より
…道管の配列には3種類あり,樹種によって並び方が決まっている。木口面を見た場合,環孔材はおもな道管が年輪の境目にそって並び(クリ,ケヤキなど),散孔材は分散してばらばらに並び(ブナ,マカンバなど),放射孔材は放射状に並ぶ(カシ,シイなど)。広葉樹の中でただ1種ヤマグルマだけが針葉樹のように道管をもっていない例外である。…
※「木口」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」