日形村(読み)ひかたむら

日本歴史地名大系 「日形村」の解説

日形村
ひかたむら

[現在地名]花泉町日形

とうげ村・男沢おとこざわ村の東に位置し、東は北上川で限られる。天文三年(一五三四)八月七日、石川越後守は日形村の四千刈などを柏山明吉から宛行われている(「柏山明吉宛行状」水沢石川文書)。天正元年(一五七三)三月二日には小野寺前司が「流日形村小野館并館下拾四貫文」などを、同一四年七月一四日には増子与左衛門尉が先例により、「栗原富沢日向跡」である「日形及金成郷」のうち二千刈などを、同一六年五月二〇日には小野寺肥前守が日形村の三千刈を、それぞれ葛西晴信から宛行われた(「葛西晴信知行宛行状」日形増子文書・日形小野寺文書)。天正期の日形城主として「葛西真記録」には千葉左門胤連、「奥州葛西動乱記」・奥州葛西記(長坂鈴木文書)には千葉左門輝胤がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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