本山派(読み)ほんざんは

世界大百科事典 第2版の解説

京都の聖護(しようご)院によって轄された天台系の修験教団。修験道の開祖役行者えんのぎようじや),派祖を円珍(智証大師)とし,宗派の基礎は平安末期に固められた。当時の園城(おんじよう)寺には修験を行ずるが続出し,熊野三山や大峰山,金峰山(きんぷせん),葛城山などに抖擻(とそう),参籠修行したが,その先駆者であった増誉(ぞうよ)が1090年(寛治4)白河上皇初回の熊野詣先達を務め,その功績によって初代熊野三山検校に補せられた。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 修験道の一派。天台宗の僧円珍の法孫、増誉を祖とし、京都聖護院を本山とするもの。本山方とも。本山。
※木葉衣(1832)上「聖護院御門下の山伏衆、これを本山派と云ひ、三宝院御末派なるを当山派と唱ふ」

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世界大百科事典内の本山派の言及

【修験道】より

… 鎌倉時代初期には,中央では熊野を拠点とした熊野山伏,金峰山で修行した大和の諸大寺に依拠した回国修験者の二つの修験集団が形成された。このうち前者の熊野山伏は三井寺の増誉が熊野三山検校になったのを契機として,鎌倉時代末には,聖護院を総本山とする本山派とよばれる修験教団になっていった。一方後者の回国修験者も興福寺の後だてのもとに当山派と呼ばれる教団を作りあげた。…

※「本山派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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