日本ネットワークセキュリティ協会(読み)にほんねっとわーくせきゅりてぃきょうかい

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

日本ネットワークセキュリティ協会
にほんねっとわーくせきゅりてぃきょうかい

ネットワーク社会における情報セキュリティーに関する調査や研究、情報提供、普及活動などを行うNPO特定非営利活動法人)。英語名はJapan Network Security Association。略称はJNSA。ネットワークセキュリティーに関連する企業やインターネットプロバイダーなどが会員となり、2000年(平成12)4月に設立された。2013年6月現在、会員企業は143社。社会活動、調査研究、標準化、教育、会員交流、U40(40歳以下が対象)の6部会に分かれて活動しており、セキュリティー被害調査や情報提供、セキュリティー技術の標準化やガイドライン化のための調査研究などを行っている。

 2012年9月にJNSAが発表した「2011年情報セキュリティインシデントに関する調査報告書――個人情報漏えい編」によると、2011年の情報漏洩(ろうえい)事件は1551件で、漏洩した個人情報はおよそ628万人分にのぼった。これによって想定される被害総額は、約1900億円とされる。また、情報漏洩の原因は、誤操作(34.8%)、管理ミス(32.0%)、紛失・置き忘れ(13.7%)といったケアレス・ミスが大半を占めた。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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