旺文社世界史事典 三訂版 「日本移民排斥」の解説
日本移民排斥
にほんいみんはいせき
明治以後ハワイやアメリカ西海岸などに労働者として渡航する日本人は増大していたが,文化の違いによる摩擦や,日露戦争での勝利により日本の大陸進出が警戒されることとなり,アメリカ国内での移民排斥運動が高まって,サンフランシスコでの日本人学童の公立学校からの締め出しなどに発展した。その後も1913年には排日土地法によって土地所有が禁止され,24年の移民法では実質的に日本移民の新たな入国は不可能となった。太平洋戦争勃発後,日系人は大統領行政命令にもとづいて強制収容所に隔離されるなど,さまざまな差別をこうむった。
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