日那浦(読み)ひなのうら

日本歴史地名大系 「日那浦」の解説

日那浦
ひなのうら

中世の彼杵そのき庄の内にあった名。比定地は明らかではない。正和三年(一三一四)一二月一二日の鎮西下知状(尊経閣文庫蔵東福寺文書)に「当庄日那浦」とみえ、彼杵庄雑掌は、当浦の小佐々守童丸が領家一代一度の惣検注を行わず、また年貢・済物を納入しないとして鎮西探題に訴えたが、小佐々氏が裁判に出頭しないため雑掌の主張が認められている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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