日野松尾町(読み)ひのまつおちよう

日本歴史地名大系 「日野松尾町」の解説

日野松尾町
ひのまつおちよう

[現在地名]日野町松尾まつお

日野三町のうちで最も西に位置する。東は日野大窪ひのおおくぼ町、北は松尾山まつおやま村、西は上野田こうずけだ村。かつては松尾山村一村で松尾と称していたが、天文三年(一五三四)頃、中野なかの城築城にあたり松尾のうち南部平坦地にあたる当地に町場が形成され、日野松尾町あるいは単に松尾町と称するようになったという。慶長一四年(一六〇九)北部山寄りの村方が松尾村として分離したと伝える(蒲生旧趾考)。戦国時代には蒲生貞秀の重臣勝長氏の館があったというが、詳細は不明。「江北記」によると長享二年(一四八八)八月京極政経は「中郡松尾」に出陣している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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