日面座標(読み)にちめんざひょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「日面座標」の意味・わかりやすい解説

日面座標
にちめんざひょう

太陽面上の経緯度座標。太陽は自転をしており、右ねじを回したときに進む方向を北と定義し、地球と同様に北極南極赤道が定められている。赤道から極までをプラス(北緯)0度から90度にとり、南半球を同様にマイナス南緯)90度にくぎる。地球はどの緯度でも同じ角速度で回転をしているが、太陽は緯度により回転速度が異なる(微分回転)。赤道が速く、緯度が高いほど遅い。したがって、ある時刻に0度の経度線を決めても、時間とともに、赤道域の経度線が進んでしまうので日面経度は決めにくい。実際の太陽面の中心の経度・緯度は月日ごとに異なり、それは『理科年表』太陽の自転軸の項に表として掲載されている。

[日江井榮二郎]

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改訂新版 世界大百科事典 「日面座標」の意味・わかりやすい解説

日面座標 (にちめんざひょう)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の日面座標の言及

【太陽面座標】より

…太陽面現象の位置を示すための経緯度座標。地球と同様に,太陽光球面上に北極,南極,赤道を定め,緯度は赤道から極に向け0゜から±90゜(+は北半球)にとり,経度は北極側からみて反時計回りに0゜から360゜にとる。しかし太陽は地球とは異なり低緯度ほど自転速度が速く,経度線は時間が経つと赤道方向が先に伸びた曲線となる。これでは不便なので,経度線は対地球の自転周期が27.2753日(緯度16゜における自転周期に近い)で太陽の自転軸を回り,その原点は,1854年1月1日グリニジ平均正午において黄道面と交わる太陽の赤道(昇交点)を通る子午線を採用している。…

※「日面座標」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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