日韓共同規制水域(読み)にっかんきょうどうきせいすいいき(英語表記)Japan-ROK Jointly Regulated Fishing Area

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日韓共同規制水域」の意味・わかりやすい解説

日韓共同規制水域
にっかんきょうどうきせいすいいき
Japan-ROK Jointly Regulated Fishing Area

日本と韓国が主要漁業に関する漁船規模,漁期,網目総漁獲基準量などを共同で規制する水域。 1965年に締結された日韓漁業協定の第2条で設定された。漁業協定では同時に 12カイリの漁業専管水域が設定され,そこでの違反漁船の取締りなどについては船籍の属する国が行なう,いわゆる旗国主義原則が確認された。この結果,李承晩ラインは実質上撤廃され,日本漁船の関係水域における安全操業が保障された。 77年以降,漁業専管水域 200カイリの時代を迎えても,日韓間ではこの協定に基づいて 200カイリの排他的漁業水域は適用されないことになっている。

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