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船籍 せんせき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

船籍
せんせき

船舶の国籍をいう。特に公海の秩序維持は原則として各船舶旗国の管轄権行使によって保たれるため,船はきわめて重要な意味をもつ。船舶に対する国籍の付与に関する条件や手続は国内管轄事項であり,各国内法令によって定められる。このため,ゆるやかな国籍付与の条件をもつ国の国籍を取得して,厳格な船舶の安全基準や労働基準を免れようとする便宜置籍が問題となる。国連海洋法条約 94条1項は,旗国と船舶との間に「真正な関係」の存在を要求している。

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デジタル大辞泉の解説

せん‐せき【船籍】

船舶原簿に登録された、船舶の所属地を示す籍。

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百科事典マイペディアの解説

船籍【せんせき】

船の国籍。日本では船舶法により,国民による所有を要件として,船舶原簿に登録して取得する。船籍港は登録に先立ち船主が定めるが,ふつう船主の住所またはそのもより港とし,船尾に表示する。

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世界大百科事典 第2版の解説

せんせき【船籍】

船舶の国籍のこと。船舶は,法的には擬人的な取扱いを受けており,名称・国籍・船籍港(人の住所に類似する)を有する。船舶の国籍は,国際法行政法国際私法のうえで重要な意義をもつ。すなわち,公海上にある船舶には,その属する国(旗国)の法令が適用され,その国の裁判権に服する。戦時には,国籍が捕獲や中立船の取扱いなどの決定標準となる。また,各国の行政法は,不開港場への寄港,沿岸貿易などについて,自国船と外国船につき異なる待遇をしている。

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大辞林 第三版の解説

せんせき【船籍】

船舶原簿に登録された船舶の籍。 → 船舶原簿

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

船籍
せんせき

人の戸籍に相当する船舶の籍で、人の本籍に相当するのが船籍港である。船舶法の規定により、日本船舶は船舶所有者の住所地に船籍港を置くことになっている。船舶所有者は船舶を建造または取得したときは、船籍港を定め、同港を管轄する管海官庁(地方運輸局およびその支局、出張所)に備置する船舶原簿にその船舶を登録しなければならない。この登録を経て船舶国籍証書の交付を受け、船舶の航行が許可される。船籍港名は船尾の船名の下に表示されることになっている。外航船では、税金対策としてパナマなど税金の安い外国にペーパーカンパニーを設立して船籍を置くケースが多く、これらの船を便宜置籍船という。[天野和治]

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世界大百科事典内の船籍の言及

【舟∥船】より

…不動産的取扱いとは,船舶に登記制度(商法686条,船舶登記規則参照)や登録制度があり(船舶法5条1項),抵当権の設定も認められること(商法848条),また船舶に対する強制執行(民事執行法112条以下)や競売(189,181~187条)は,不動産に類するか,またはこれと同一の方法によっていることなどに現れている。そして船舶は,人と同じように,名称(船舶法7条),国籍(1条)を有し,人の住所に相当する船籍港(4条)をもつ。船舶の名称は,船首両玄の外部および船尾外部の見やすい場所に標示することが義務づけられており,その変更には,管海官庁の許可がいる(8条)。…

※「船籍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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