旧永山武四郎邸(読み)きゆうながやまたけしろうてい

日本歴史地名大系 「旧永山武四郎邸」の解説

旧永山武四郎邸
きゆうながやまたけしろうてい

[現在地名]中央区北二条東六丁目

明治一〇年代後半、永山武四郎が建築した私邸。永山は明治五年(一八七二)開拓使に出仕し、同一一年に屯田事務局長、同二一年には二代目の北海道庁長官に就任、同二五年には屯田兵司令官となるなど、屯田兵による北海道開拓などに尽力した。同四四年に土地・建物を三菱合資会社が買収し、北海道の炭鉱事業調査や起業準備などの本拠地とした。昭和六〇年(一九八五)に当時の所有者である三菱工業セメント株式会社から譲り受けた札幌市は、市街地再開発事業に組込んで住宅を永久保存とし、庭園は永山記念公園として整備した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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