早乙女村(読み)そうとめむら

日本歴史地名大系 「早乙女村」の解説

早乙女村
そうとめむら

[現在地名]喜連川町早乙女、氏家うじいえ町早乙女

葛城かつらぎ村の西方あら川右岸の河岸段丘上に位置し、水田地帯が広がる。明治一八年(一八八五)の「地名索引(内務省地理局編纂)には「サオトメ」の訓がある。奥州街道が通り、字羽黒はぐろを過ぎて荒川を渡河、喜連川町へ至る。羽黒の街道沿いには立場茶屋が並び賑った。中世の史料には五月女と記されることが多く、奥州街道の丘陵頂上の坂を五月女さおとめ坂とよんだ(現在は弥五郎坂というが、他の二つの坂を含めての総称)。天文五年(一五三六)「喜連川五月女坂」で合戦があり、二階堂続義は戦功のあった石井上総に一〇〇貫文の地を加増している(一〇月七日「二階堂続義充行状」石井文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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