充行状(読み)アテオコナイジョウ

デジタル大辞泉 「充行状」の意味・読み・例文・類語

あておこない‐じょう〔あておこなひジヤウ〕【充行状】

中世武将家臣土地所職などを与える際に渡した文書。あてがいじょう。あてぶみ。

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旺文社日本史事典 三訂版 「充行状」の解説

充行状
あておこないじょう

中世,公文書私文書ともにみられる文書形式
「あてがいじょう」とも読み充文 (あてぶみ) ともいう。中世武家社会において荘園や職 (しき) などを分配譲与するとき,あるいは武家が家臣に知行を給与するときの文書。文中「宛て行う」の語があるのが普通。

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世界大百科事典(旧版)内の充行状の言及

【充文】より

…充(宛)行状(あておこないじよう∥あてがいじよう)ともいう。古代より近世へかけて土地や所職を給付するとき,給付者より発せられる文書。…

※「充行状」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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