早出村(読み)そうでむら

日本歴史地名大系 「早出村」の解説

早出村
そうでむら

[現在地名]浜松市早出町

十軒じつけん新田村の東、馬込まごめ川左岸に位置。天正一八年(一五九〇)正月二五日の伊奈忠次知行書立写(紀伊国古文書所収藩中古文書)に「島之郷内早田村一円」とあり、江馬与右衛門尉に四四四俵余が与えられており、当地は浜松庄島之郷に含まれていた。慶長六年(一六〇一)の江馬与右衛門宛知行目録(江馬家文書)には「野共ニ早田村」として四二四石余とある。江馬与右衛門は引間ひくま城の飯尾氏家臣の江馬氏の流れをくむ人物で、「曳駒拾遺」は江馬加賀が早出村の屋敷に居住したと伝える。松平忠頼領郷村帳では早出村の高三六六石余、田三町二反余・畑四一町二反余、同所萓野一〇石。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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