精選版 日本国語大辞典 「市兵衛」の意味・読み・例文・類語 いち‐べえ‥ベヱ【市兵衛】 〘 名詞 〙① 江戸浅草の市に集まる商人や客の称。多くはその帰りに吉原の遊郭へ立ち寄ったので、その遊客をもいう。市客(いちきゃく)。[初出の実例]「市兵衛といふ者初会ぎりで来ず」(出典:雑俳・柳筥(1783‐86)一)② ( 元祿時代、佐藤市兵衛が初めて栽培したところからいう ) 桑の栽培品種。発芽が早く、葉は品質がよい。近世、芝居者の間で、桑の隠語としても用いられた。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「市兵衛」の解説 市兵衛 いちべえ 1663-1734 江戸時代前期-中期の農民。寛文3年生まれ。上総(かずさ)(千葉県)姉崎村の名主次郎兵衛の使用人。元禄(げんろく)8年罪をえて流罪となった主人の家族4人をひきとり,10年にわたり江戸の奉行所に赦免を嘆願。宝永2年主人の放免に成功した。享保(きょうほう)19年4月2日死去。72歳。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例