日本歴史地名大系 「旭炭鉱」の解説 旭炭鉱あさひたんこう 福岡県:鞍手郡鞍手町旭炭鉱現在の鞍手町八尋(やひろ)にあった炭鉱。現在は閉山。当鉱は明治二二年(一八八九)に許可された二つの鉱区、当時の西川(にしかわ)村大字八尋にあった福岡特許三四一九号および登録一二四号に始まるとされる。許可当初の所有者は不明であるが、同二八年時点での所有者は特許三四一九号が許斐直次、他の二鉱区は不明である。なお同三〇年当時八尋に旭炭鉱があり、尾上安太郎名義で稼行していたとの史料もあるが、当鉱との関係については不明。同三二年時点では三四一九号鉱区は所有者が許斐猪太郎ほか一名に変更、幸(こう)ノ浦(うら)炭鉱という名称になっていた。翌年同鉱区は、以前日焼(ひやき)炭鉱の経営にかかわっていた安達盛照の所有となり、炭鉱名は松山炭鉱に変更されている。同三五年には同鉱区は井上静雄ほか二名の所有となるが、経営は引続き安達が行っていた。同三六年に三四一九号鉱区は特許七二五八号鉱区と合併して稼行されるようになり、所有者は井上静雄ほか二名、経営は有吉春太郎となり、炭鉱名は再び幸ノ浦炭鉱に変更された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by