昇圧因子(読み)しょうあついんし(その他表記)pressor factors

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「昇圧因子」の意味・わかりやすい解説

昇圧因子
しょうあついんし
pressor factors

昇圧物質ともいう。血圧を上昇させる物質。高血圧の原因として最も研究されているのは,腎性昇圧因子のレニン=アンギオテンシン=アルドステロン系である。レニンは,腎血流量の低下,細胞外液の減少,尿細管内のナトリウム濃度低下などの刺激によって,腎臓の糸球体付近から血液中に遊離し,アンギオテンシンが生成される。そして,小動脈の受容体に作用して血圧上昇方向に働く。一方,副腎皮質を刺激してアルドステロンの分泌を促進し,腎臓からの塩と水の排出を減少させる。この系の亢進が発病に関係するものに,悪性高血圧,腎血管性高血圧,レニン分泌腫瘍による高血圧がある。腎外性昇圧因子としては副腎髄質から分泌されるカテコールアミンで,これが過量に分泌されるのはクロム親和細胞腫の場合である。

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