精選版 日本国語大辞典 「明けし・清けし・爽けし」の意味・読み・例文・類語
さや‐け・し【明けし・清けし・爽けし】
① けじめがはっきりしている。はっきりしていて明らかである。あざやかである。見た目に分明である。
※源氏(1001‐14頃)末摘花「待たるる月の心もとなきに、星の光ばかりさやけく」
② 清らかである。さっぱりしている。気分的にさわやかである。すがすがしい。《季・秋》
※万葉(8C後)二〇・四四六七「劔大刀いよよ研ぐべし古ゆ佐夜気久(サヤケク)負ひて来にしその名そ」
③ 音、声などがはっきりとしてさわやかである。快い響きである。耳に快く感じられる。
※万葉(8C後)一七・四〇〇三「行く水の 音も佐夜気久(サヤケク) 万代に 言ひ続ぎ行かむ 川し絶えずは」
さやけ‐さ
〘名〙
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