明け渡る(読み)アケワタル

デジタル大辞泉 「明け渡る」の意味・読み・例文・類語

あけ‐わた・る【明け渡る】

[動ラ五(四)]夜がすっかり明ける。また、雲や霧などが晴れて明るくなる。「ようやく夜が―・る」「―・った空」
[類語]明るむ明るみ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「明け渡る」の意味・読み・例文・類語

あけ‐わた・る【明渡】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 夜がすっかり明けて一面に明るくなる。また、霧、雲などが晴れて明るくなる。明け離れる。
    1. [初出の実例]「ともしするほぐしの松も消えなくにとやまの雲のあけわたるらん〈源行宗〉」(出典:千載和歌集(1187)夏・一九七)
  3. 戸、障子などがすっかり開く。全開する。
    1. [初出の実例]「御簾も障子も明渡り」(出典:浄瑠璃・平家女護島(1719)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android