精選版 日本国語大辞典 「明・清」の意味・読み・例文・類語
さや【明・清】
〘副〙 (多く「に」を伴って用いられる)
① あざやかなさま、はっきりしているさまを表わす語。
※名語記(1275)六「さやにといへる、詞、如何。さはやかを反せば、さやとなる、月の光など、これ也」
② 清らかなさま、さっぱりしたさまを表わす語。
③ 音が静寂を乱してひびくさま、木の葉などがざわめくさまを表わす語。ざわざわ。さらさら。
※万葉(8C後)二・一三三「ささの葉はみ山も清(さや)にさやげども我は妹思ふ別かれきぬれば」
④ 音色などの澄んでいるさま、また、澄んで快いさまを表わす語。
※梁塵秘抄(1179頃)二「鈴はさや振る藤太巫女(みこ)」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報