明石谷(読み)あかしがやつ

日本歴史地名大系 「明石谷」の解説

明石谷
あかしがやつ

光触こうそく寺南の谷、なめり川を挟んで大慈だいじ寺跡と向い合う谷。もと十二所じゆうにその小名。現逗子ずし市との境に接し、谷上の山を明石山という。谷間を滑川支流の明石川が流れ、明石橋が架かる。「鶴岡社務記録」文和二年(一三五三)八月一〇日条に当谷の桜を移植したことがみえ、天正三年(一五七五)成立の源直朝「桂林集」には「三浦郡池子里にしるよしして行けるに明石といふ所にて十五夜の月のくもりけれは」として詠んだ一首を収める。

「鎌倉志」は光触寺南方にある柏原山の下が一心院の旧跡で、その所の名を明石というと記し、「風土記稿」は谷の中ほどに明石検校塔なるものがあったと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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