星布(読み)せいふ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「星布」の意味・わかりやすい解説

星布
せいふ
(1732―1814)

江戸中期の俳人武蔵(むさし)八王子元横山(東京都八王子市)の名家榎本(えのもと)忠兵衛徳尚の娘。婿を迎えて1子を得たが39歳で夫に死別継母感化により若くして俳諧(はいかい)に親しみ、夫の死後活発に活動し、卓越した女流俳人の1人に数えられた。俳号は芝紅(しこう)、のち星布と改め、糸明窓(しめいそう)と号す。初め鳥酔(ちょうすい)に学び、その没後は白雄(しらお)に師事し松原庵(あん)2世を称した。子の喚之(かんし)編『星布尼句集』(1793)などがある。文化(ぶんか)11年12月28日没。墓は八王子の大義寺にある。

[松尾勝郎]

 海にすむ魚の如(ごと)身を月涼し

『川島つゆ著『女流俳人』(1957・明治書院)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

普及版 字通 「星布」の読み・字形・画数・意味

【星布】せいふ

ばらまく。

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