死別(読み)シベツ

精選版 日本国語大辞典 「死別」の意味・読み・例文・類語

し‐べつ【死別】

  1. 〘 名詞 〙 身近な人が死んで二度と会えなくなること。しにわかれ。死別離。⇔生別
    1. [初出の実例]「悲しみの至りて悲しきは、生別離の心なり。なかなか死別ならばかほどの歎きよもあらじ」(出典:大観本謡曲・谷行(1546頃))
    2. [その他の文献]〔古楽府‐為焦仲卿妻作〕

しに‐わかれ【死別】

  1. 〘 名詞 〙 死に別れること。死ぬことによって、その人と別れること。⇔生き別れ
    1. [初出の実例]「垓下の城にせめつめられて、〈略〉虞美人に死わかれする時のうたぞ」(出典:玉塵抄(1563)一九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「死別」の読み・字形・画数・意味

【死別】しべつ

死にわかれる。唐・杜甫〔李白夢む、二首、一〕詩 死別、已に聲をむ 生別、常に惻惻たり 江南(しやうれい)の地 息無し 故人我がに入る 我が長く相ひふをらかにす

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