星賀村
ほしかむら
[現在地名]肥前町大字星賀
伊万里湾の日比水道に面する漁村。村の大半は権現山をはじめとする丘陵地で、海岸は切り立ち、わずかに星賀港周辺だけが平坦地である。入野村に発する大神川が星賀港に注ぐ。鷹島(現長崎県)に最も近い出崎を宮ノ崎といい、航路の目標とされる。
有浦家文書の康永元年(一三四二)の源(佐志)勤から披への譲状に「保志賀□二艘名字は在別紙」とある。保志賀は星賀に比定されるが、同時に他の関係資料から考えて、この地方の漁業の支配権を意味したと思われる。慶長絵図に「星賀 高四百七十四石七斗六升二合」と記される。「松浦拾風土記」に「星賀九郎市源渡、星賀村二百石」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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