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春の心(読み)ハルノココロ

デジタル大辞泉 「春の心」の意味・読み・例文・類語

はる‐の‐こころ【春の心】

春のころの気持ち。
「世の中にたえて桜のなかりせば―はのどけからまし」〈伊勢・八二〉
恋心春情
「今年より―し変はらずはまさぐられつつ君が手につむ」〈平中・九〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「春の心」の意味・読み・例文・類語

はる【春】 の 心(こころ)

  1. 春を人に見立てて、その春が持つ心をいう。また、春の季節の人の心。春の頃の、のどかな人の心。
    1. [初出の実例]「世中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし〈在原業平〉」(出典:古今和歌集(905‐914)春上・五三)
  2. 恋する心。春情。
    1. [初出の実例]「はれの帽子春の心にほころびて霞のかからぬ尼もなきかな」(出典:狂歌・狂歌続ますかがみ(1740))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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