精選版 日本国語大辞典 「なかりせば」の意味・読み・例文・類語 なかり‐せ‐ば 〘 連語 〙 ( 形容詞「なし」の補助活用連用形に過去の助動詞「き」の未然形、接続助詞「ば」の連なったもの ) もし、なかったとしたなら。[初出の実例]「吾妹子が形見の衣奈可里世婆(ナカリセバ)何ものもてか命つがまし」(出典:万葉集(8C後)一五・三七三三)「世中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし〈在原業平〉」(出典:古今和歌集(905‐914)春上・五三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例